【環境デザイン研究所】チラボン
〜よりよいライフスタイル、知恵の一助になれれば幸いです〜
アーボリストの道具

⑤アーボリスト・ツリークライミングの道具 下降器【ディッセンダー】比較・おすすめ 造園

⑤アーボリストの道具・メインデバイス・ディッセンダー(下降器) 比較・おすすめ編

造園・特殊伐採・特伐・林業・樹木医・ツリーケア に

・近くのショップでは高所作業用はあるけれど”ツリーケア”(造園)用のこれといった良いものが見つからない。

・あの職人さんが使っていた「ツール 」はどこで買えるのだろう?

・どんなツールがあってどれが使いやすいの?

日本製のランヤードを買って使ってみると「なんて使いにくいんだ。」と思った経験はないだろうか?海外(主に欧州・アメリカ)のツリークライミングの道具には「安全かつ便利で、興味深い」道具がたくさん存在する。

私は、海外のツリークライミングの道具を使ってみて安全性に加えて「こんなこともできてしまうのか?」また日本の造園界は安全後進だと気付かされる。

「どんな道具があり、どこで買ったらよいのか」色々な道具と販売店があるのでヨーロッパやアメリカでアーボリスト用に開発され使用されている優れた道具を紹介していきます

これまで18年間、造園に関わる仕事を続けてきました。日本には世界に誇る造園・技術があると思っていましたが世界から遅れた点がありました。日本はいつの間にか安全後進国だったということに気がつきました。

このブログがあなたの安全と道具選び、また知恵の一助になれれば幸いです。

その他のツールのリンク

アーボリスト・ツリークライミングの道具
①【ランヤード】のおすすめ・比較はこちら
②【ハーネス】のおすすめ・比較はこちら
③【ヘルメット】のおすすめ・比較はこちら
④【ツールハンガー・ストラップ】のおすすめ・比較はこちら
⑤【ディッセンダー】下降器 のおすすめ・比較はこちら
⑥【クライミングロープ】のおすすめ・比較はこちら
⑦【コネクター・カラビナ】のおすすめ・比較はこちら
⑧【フリクションセーバー】のおすすめ・比較はこちら
⑨【クライミングスパー】のおすすめ・比較はこちら
⑩【アッセンダー】のおすすめ・比較はこちら
11【スローライン・ウエイト系】ランチャーのおすすめ・比較はこちら
12【リギング系】ポータラップ、ブロック、ロープのおすすめ・比較はこちら

アーボリストの素敵な動画

ディッセンダー・下降器は各メーカーがリリースしていて 迷うな〜

道具選び、悩ましいと思いますが、参考にしていただけたら幸いです

1、PETZL(ぺツル)Zigzag ジグザグ

1-a, ジグザグ Zigzag プラス

言わずとも知れたフランスのクライミングデバイスの老舗、Petzl社
参考価格: 35000〜

・ジグザグにスイベルが標準装備されたモデル、作業の融通性が増します。

・メカニカルプルージックの『ジグザグ プラス』を使用すると、従来式のプルージックプーリーシステムを用いて樹冠内で移動することが可能です。

・フリクションリンクのリリースレバーによるスムーズで正確なロープの繰り出しにより、動きを正確にコントロールできます。レバーを押す力を変えることにより、動きのスピードをコントロールできます。

・ダブルロープ技術および『シケイン』を使用することで、シングルロープ技術で使用できるため、高い汎用性を発揮します。 重量: 425 g

感想:
・スムーズな操作性には好評があります
(35000で買えればいい方かなあ〜)

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楽天で調べる・比較:
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/PETZL%E3%80%80Zigzag/

(参考動画:これは旧モデルの動画になります。)

1-b, ジグザグ Zigzag

・上記と同じ、スイベルのないモデル。

素材: アルミニウム、スチール
重量: 365 g
使用できるロープ: EN 1891 タイプ A に適合したセミスタティックロープ
ロープの直径: 11.5~13 mm
最大運用荷重: 140 kg
認証: CE ANSI Z133 規格に適合した作業が可能です。

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ジグザグのスムーズなジグザグのスムーズな動作性には定評があります。

  • 従来式のプルージックプーリーシステムと同様のシステムでメカニカル(機器)に応用したシステムです。
  • ジグザグくんが、ロープ途中への取り付け・脱着ができればいうことない気がするんだが・・・・。(たまにロープエンドからの取り付けが面倒に感じることがある)
  • 安全認証を受けている数少ない内の1つ、安心できる。

1-c, シケイン Chicane

・2019年新たにリリースされた補助ブレーキ『シケイン』を付けることにより、メカニカルプルージック『ジグザグ』『ジグザグ プラス』をシングルロープ【SRT】技術で使用できます。

・コネクター『エーエムディ』『オーケー』 (別売) と併用します。

・人間工学に基づいてデザインされたハンドルはグリップ性に優れ、リムウォークをサポート

・開閉可能なサイドプレートによる素早く簡単なロープのセット

・登高の際にはロープをスムーズに流します。

Amazonで調べる;→Petzl シケイン ディセンダー アーボリスト用

SRTテクニックはロープ登攀したい場面で特に役立ちます。

やはり、ロープ登攀時はSRTが効率よくラクに登れますよね。
(できるだけ伐採の体力を温存しておきたいと思うのは私だけ?? )

 

2、ロープランナーPRO Rope Runner Pro (Notch)

2020秋にロープランナーの最新版がNOTCH社よりリリースされました。
参考価格: 57000〜

https://amzn.to/3oeGVZX

ノッチエンジニアと元のロープランナーの発明家であるケビンビンガムによって、数多くののアーボリストから学んだ教訓を利用して、クライミングデバイスの処理方法と操作方法の新しい基準を設定されました。
ノッチエンジニアと元のロープランナーの発明家であるケビンビンガムによって、何千人ものアーボリストから学んだ教訓を利用して、クライミングデバイスの処理方法と操作方法の新しい基準を設定しました。

・驚くほど簡単なSRTまたはDRTクライミング
・比類のないスムーズな片手降下
・ロープへ途中脱着可能(ワンピースのまま!)
・ロープにやさしいエッジ
・複数の摩擦フリクション調整可能
・チェストハーネスに取り付けるための統合された中央テンディングポイント
・改良されたシールドボールベアリングプーリー
・もとの発明家ケビンビンガムとノッチによって設計されました
・内部スプリングが汚れや破片から安全に保ちます
・スライスピンは、デバイスを開いたときにすべての部品をまとめます
・超クールなガンメタルグレーカラー

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楽天で調べる:  https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ロープランナーPRO/

2、アジャスタブル ブルドッグボーン Adjustable Bulldog Bone (Gordon)

2-a,ブルドッグボーン Bulldog Bone

・アジャスタブル ブルドッグ ボーンはコンパクトブルドッグボーンの最新モデルで、ロープ径に合わせてトップのボラードの位置をずらしフリクション(摩擦)を調節する機能が追加されました。

・スムーズな制動コントロールと確実なグリップをクライマーに提供してくれる画期的なSRTクライミングデバイスです。 

・DdRTでもスムーズな操作性は変わりません。ロープへのセットはロープエンドからでなく、途中に簡単にセットできます。(ロープへセットするストレスを軽減)

注意 !多くのツリークライマーに使用されていますが安全性を保証した製品では有りませんので自己責任でご使用ください。

Amazonで調べる;→Adjustable ブルドッグボーン Bulldog Bone ツリーケア

楽天で調べる; 現在取り扱いがありませんでした(2023.10.29)

Gordonさんの品は流通が少ないな〜 レア 楽天が扱うことはあるのかな〜?

2-b,ブルドッグボーン Bulldog Bone + nano スイベル

・米国製(gordon)のAdjustable Bulldog boneにRock Exotica ナノスイベルがセットされています。  作業の融通性が増します。

・使用可能ロープ径= 10.5mm-12mm
材質= プレート/アルミ製 チェーンおよびピン/ステンレススチール
使用荷重(WLL))= 300kg(3kN)
重量= 433g

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3、ヒッチクライマーシステム HitchClimber Hitch System

3-a, HitchClimber Hitch System Kit

・従来の人気のあるヒッチクライマーフリクションヒッチシステム。「ヒッチクライマーシステム」はTreemagineersの発案(従来式のプルージックプーリーシステム)

・11mmクライミングラインの場合は、この8mmを選ぶことをお勧めします。

構成・1 x DMMヒッチクライマープーリー(供給色は異なる場合があります)
・2 x DMM Ultra O Locksafe Karabiner
・1 x 8mmオーシャンポリエステルフリクションコードアイツーアイ85cm or 90cm

・ジグザグ同様、下降スピードの強弱の調整、操作性には定評があります。

Amazonで調べる;→HitchClimber Hitch System Kit 8mm 90cm ツリーケア

DMM トリプル アタッチメント プーリー RED Teufelberger オーシャンポリエステル ヒッチコード 8mm e2e (90) DMM ウルトラ O Ultra O ロックセーフ 75g DM0521

 

DMM プーリー ラピッドプーリー 135g DM0223

プルージックコードの摩耗・消耗度に注意が必要。

3-b,  Hitch Climber Eccentric System Kit

・Hitchclimber “Eccentric”のDMM導入により、システムが進歩しました。 Eccentricはクラシックシステムの進化形であり、摩擦ヒッチを早めに前進させ、ロープをより効率的に上げて効率を上げます。

・非常に強く、軽く、ロープに優しいように設計された精密さは、印象的なデザイン美学を持っています。

 

構成・2 xオーバルカラビナ(ウルトラOまたはパーフェクトO)

・1 x DMMヒッチクライマーエキセントリック

・1 xオーシャンポリエステルアイ2アイコード(長さと直径の選択)8mm×85cm

Amazonで調べる;→Hitch Climber Eccentric Kit 8mm×85cm ツリーケア

DMM Hitch Climber Eccentric Red ヒッチクライマー エキセントリック プーリー (Red)

3-c,  ISC ロープレンチ + テザー (Singing Tree)

・Singing Treeロープレンチは、革新的なSRTクライミングツールです。 デトロイトのケビンビンガムによって設計され、ウェールズのインターナショナルセーフティコンポーネントによって製造されたロープレンチは、テザーと組み合わせると、シングルロープの上昇を簡単にします。

・ロープレンチにはミッドラインピンが付いているので、クライミングラインにすばやく取り付けることができます。六角ボルトを使用すると、テザーをすばやく取り付けることができます。

・両目(Dauble eye)テザーはDMMヒッチクリマーなどのトリプルアタッチメントプーリーでの使用に最適です。

・上級者にも初心者にも

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4、アキンボ AKIMBO (rock exotica)

・これは、近年最も話題になっているクライミングツールの1つです。 Rock ExoticaはアーボリストのJaime Merrittを大衆が利用できるようにし、DRTおよびSRTクライミングに使用できるこの上昇/下降装置を作成するために精密アルミニウムミーリングを使用しています。 Akimboは簡単に中央に取り付け可能で、工具を使わずに摩擦レベルを調整できます。

・SRT(SRS) /DdRT(MRS)双方で使用可能。
・軽量でコンパクトで重量 261gです。
・ロープに簡単に途中で脱着 可能です
・ロープに応じ工具無しで簡単に摩擦具合を調整できます。

以下のロープは、以下に示す使用荷重制限でAkimboでの使用が承認されています。 Akimboには承認されたロープのみを使用してください。 作業負荷は、ギアを含むクライマーの総重量に等しくなります。

Amazonで調べる;→アキンボ AKIMBO SRT ツリーケア

WLL: 100kg (220lbs)
ManufacturerModelDia. (mm)
SamsonVoyager11.8
TeufelbergerXStatic11.7
YalePoison Ivy/Blue Moon11.7
WLL: 130kg (286lbs)
ManufacturerModelDia. (mm)
CousinAtrax11.6
SterlingScion12.5
SterlingWorkPro12.5
SterlingHTP12.5
TeufelbergerFly/Dragonfly11.1
TeufelbergerDrenaline11.8
YaleScandere11.7

厳密にいえば現在、CEの安全認証は申請・取得中でありますが、それ以外のクライミングロープでの使用は保証対象外になるかと思います。

5、TAZ Lov2  ラブ2

・LOV2はフランス製の新しいアッセンダー/ディッセンダー/フォールアレスター(複合器具)です。SRT仕様として唯一と言っていいほど数少ないヨーロッパの安全規格をクリアしているモデルです。ロープへの途中脱着も非常に簡単!

・LOV2はレバースタイルのツールの中では一番応用が効くツールです。何故ならロープが真っ直ぐにセットされるからで、それによってフットアッセンダーやニーアッセンダーを併用してロープを登ることができます。

・LOV2はヨーロッパ規格のテストをクリアしているのでSRT用アッセンダーとして他のバックアップシステムなしで正式に使用できるツールです。ロープガイドツインライン若しくはSRTボトムアンカーと10.5 mmロープを使えば無駄な苦労をせずにスムーズに下降ができます。

安全規格:EN 358:1999   EN 12841  type A/C

Amazonで調べる;→TAZ LOV2 ラブ2 フォールアレスト ツリーケア

【仕様】
■ 重 量: 355g
■ 適正ロープ径: 10-11mm(パラレルコア セミスタティック)
■ 材質: スチール+ステンレス
■ 使用荷重: MAX 120kg
■ 安全規格: EN358 EN12841 type A/C
■推奨ロープ: EN1891 タイプA

適正ロープ径:10-11mmと適用ロープの幅が少ないことと、横方向の動きが少し苦手なことを改善できれば最高のデバイス。

  • 安全認証を受けている数少ない内の1つ、安心できる。

5、TAZ Lov2  ラブ2 おすすめ クライミングライン

5-a,  ジオスタティック 10.5mm

【仕様】
■ロープ径: 10.5mm
■重 量: 67.2g/m
■破断荷重: 3,000kg (MBS)
■伸び率: 3.2%
■使用適用: アクセスライン
■構 造: カーンマントル
■材 質: カバー ポリエステル/ コア ナイロン
■推奨ロープ: EN1891 タイプA

6、Singing Tree ロープランナー

・SINGING TREE のロープランナーは、ロープレンチとロープクランプを組み合わせた個性的なSRTクライミングデバイスです。スムーズな制動コントロールと確実なグリップをクライマーに提供してくれます。

・シングルSRTのデバイスでの上昇と下降
・片手でスムーズに降下
・簡単に取り付けられるミッドライン
・調整可能な摩擦
・交換可能な部品
・ラインに曲がりを入れません
・上昇と下降の間の速度切り替え

ロープ許容差:11-13mm EN 1891ロープ
重量:246g(8.67oz)

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アキンボ VS ロープランナープロ

最新のデバイスであるロープランナープロとアキンボをどちらにしたらいいか悩まれている方も多いようですが、そこで

ロープランナープロとアキンボの違い(長所・短所)についてです。
♦︎共通する良い点は 似ています
・ロープの途中から装着可能である点(petzl ジグザクはできない)
(脱着はアキンボの方が簡単で早くできる(そこまでのメリットではないが))
・どちらもロープとの相性でフリクション(摩擦)を調整する機能がついている点
(ロープランナープロは五段階、アキンボは7段階)
(ジグザグ不可)
・SRTはもちろん、DdRTも対応できる(可能だが効率は悪くはなる)
・垂直の下りは、適切な調整どきにはどちらもスムーズです。

・ロープランナープロは推奨ロープは特になし(11〜13mm)
箱がしっかりしている点も嬉しい

♦︎短所
・アキンボは推奨ロープが限られている
・ロープランナープロとアキンボは世界の安全認証はない(アキンボは申請中という話は聞くが、、)
(ジグザグは安全認証:CE0082)

♦︎横方向の動きの操作性について(参考までに)
・ジグザグ+シケインは 非常に容易・スムーズ
・ロープランナープロは  普通・スムーズ
・アキンボは      やや難しい
よって ジグザグ > ロープランナープロ > アキンボ となります。

※リムウォークに関しましてはどちらも容易です(適切な調整どきには)

使用感(操作感)につきましては、
YouTubeの動画などで英語などでも検索し、操作性のスムーズ感の違いなどを観察してみてはいかがでしょうか?(使用者の技術面での差が大きいようにも思えます、上手な人はこんなにスイスイいけちゃうの?と思います)

道具選び、悩ましいと思いますが、参考にしていただけたら幸いです

 

その他のツールのリンク

 アーボリスト・ツリークライミングの道具

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