偉人、成功者、陰の功労者と言われる人々の残した言葉には人生の教訓、エッセンスがギュッと詰め込まれているように感じ、心の琴線に触れることでしょう。
そんな世界中の方の『言霊』に簡単に触れられる有り難さ。
毎朝一つ、3分、世界の(人生の)成功者の言葉にふれよう。
”明日、死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのようにまなべ。”

(インド独立の父 マハトマ・ガンジー / 1869-1948) Wikipedia
365日、日めくり[今日の名言・格言] 12月
1日・孔子
「規範」や「道義」について
「道義」とは「人として行うべき正しい道」を意味します。では、正しい道とはなんでしょう?。その行動する時の判断基準として「規範」を認識しておく必要があるでしょう。
そもそも「正しい」とはどういうことでしょう?これが意外と答えづらい。
行動する時の判断基準が「規範」
この「規範」をしっかり学んでいると、正しく生きることができます。
その「根っこ」を育むために、『論語』に学ぶべきだと思います。
2日・孟子 4つの心
『仁・義・礼・智』
「惻隠の心」:そくいん
慈愛をもとに生じる。困った人を見たら気の毒だと思う。(=『仁』)
「羞悪の心」:しゅうお
父性から受ける「義愛」に根ざす。
自分が悪いことをしたら、それを恥じる。自己の不善を恥じる感情(=『義』)
「辞譲の心」:じじょう
我先にではなく、譲る。
合理的に物事を進めるために必要な感情(=『礼』)
「是非の心」:ぜひ
人間として正しいか、正しくないかを判断する感情。(=『智』に相当)
これら4つの心は「四端」と呼ばれ、人間が他者、社会と関わって生きていくうえで非常に重要な概念とされています。
「仁」と「礼」が人間性。「義」と「智」が社会性を養うもとになる規範
3日・孟子
「人皆、人に忍びざるの心有り」
人間であれば、他人の不幸を平気で見過ごすことはできないんだよ」と孟子は言っています。
4日・
5日・
6日・「言志四緑」佐藤一斎

「凡(およ)そ事を作すには、須らく天に事うるの心有るを要すべし」
私たちは生きている限り、生活や勉強など、何をする時でも、天にお仕えするような緊張感と清い心で事に当たることが大事です。どんな時でも、天に誓って恥じることがない行動をする事を心がけましょう。
7日・佐藤一斎
「寒暑・栄枯は、天地の呼吸なり。
苦楽・栄辱は、人生の呼吸なり。」
暑さ寒さや草木が茂りまた枯れるのは、天地が行う呼吸です。
苦しみや楽しみ、誉められることや恥をかくことは、人生の呼吸です。
呼吸をするのは生きているから。生きているから、良い時もあれば悪い時もあるのです。
8日・佐藤一斎
「気象を理会するは、便ち是れ克己の工夫なり。」
自分の性格や特性をきちんと知るということは、自分の感情に負けないための工夫をするということです。自分の考え方や感じ方のくせ、好き嫌い、向き不向きを知らないままでは自分自身をコントロールすることはできないし、そのための方法も生まれてこないからです。
まず自分のことを(性格や特性)よく知ろう!
9日・佐藤一斎
「其の士気を振起するは、人主の自ら奮いて、以って率先を為すにあり。」
みんなの意気込みや熱意、やる気を奮い立たせるには、リーダーが、自分自身を奮い立たせ、先頭に立って模範を示すことです。これが、リーダーに求められる条件です。
命令やかけ声だけでは人は動きませんし、また、意気も上がりません。
勇者とは、勇気を与えてくれる人
10日・佐藤一斎
『忿(ふん)は猶お火のごとし。
懲(こ)らされば将(まさ)に自ら焚(や)けんとす』
「忿=怒り」はまさに火のようなもの。
もし着火したら早いうちに消さないと、自分自身の心を焼き殺してしまいます。
感情的にならないように努め、心に余裕を保って生活すること。そのためには、どんな時でも冷静さを持って行動できるように訓練することが必要です。
11日・佐藤一斎 今朝の名言2
おはようございます!今日の名言です。
今日は佐久間象山、吉田松蔭、西郷隆盛、渋沢栄一をはじめとする人々に影響を与えたという、江戸時代の儒学者「佐藤一斎」さんの「言志四緑」からの言葉です。
『凡(およ)そ事を為すに、意気を以てするのみの者は、理に於いて毎に障碍(しょうがい)有り』
何かをする時、やる気(勢い)だけで行動する人は、間違いを起こしがちです。
調子に乗って冷静に考えることを忘れた時は、失敗することが多く、後からそのツケを払わされることが多いものです。
(石橋を叩かずに渡ろうとする人は「勢いのみの行動」に注意しましょう。逆に、石橋を叩きすぎて「渡らない人」は勇気が必要です。)
「凡そ事を為すに、意気を以てするのみの者は、理に於いて毎に障碍有り」
それではみなさま、今日も元気にいってらっしゃい!
12日・孔子 今朝の名言3
おはようございます!今日の名言です。
今回は、約2500年前から伝わる古代中国、孔子先生の「論語」からの言葉です。
(『学び』の教え)
孔子先生は弟子の子路に、「お前に『知っている』とはどういうことかを教えよう」といい
『これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らずと為せ。これ知るなり』
はっきりわかっていることだけを「知っている」とし、
よく知らないことは「知らない」とする
このように「知っている」と「知らない」の間に明確な境界線が引けることを、本当に「知っている」ということなんだよ。と
たとえば科学者の仕事は、一生かけて「知っていること」と「知らないこと」の間にある境界線を少しずつ「知っていること」の方へ動かしているようなものです。
科学者というのは「ここまではわかっているけど、ここから先はわかりません」とはっきり言える人だ。この境が分かっていなかったら科学はできない。(これは良い戦略の診断にも通じる)
ニュートンは宇宙のことが当時の人たちのなかで一番分かっていたけれど、「自分は大きな真理という大きな海の浜辺で、貝殻で遊ぶ子供にすぎない」自分には知らないことがいっぱいあるといっています。
古代ギリシアの哲学者ソクラテスも「自分は知らないということが分かっていることが大事だ」と言いました。
例えば、「過ちて改ざる、是を過ちと謂う」これを、どういう意味か言ってみて」と聞かれて、なんとなくわかっていても、自分の言葉で言えなければわかっていることにはならない。
多くの人はなんとなくわかったつもりになっているのではないだろうか?
仕事のできる人は、自分が何ができないのか、何ができるかの境界線を意識でき、それを動かしながら自らの力量を伸ばしていける人。
自分は何がわかっていないかがわかれば、それだけでキミは進歩しているんだ。
『これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らずと為せ。これ知るなり』
それではみなさま、今日も元気にいってらっしゃい!
今回はこれで終わります。
子供から大人の方まで、孔子先生の『論語』から「人の道」を学んでいきましょう。次回をお楽しみに!(今日も元気に行ってらっしゃい!)
13日・佐藤一斎
『鋭進の工夫は、固より易からず。
退歩の工夫は、尤も難し』
力づよく前向きに物事を突き進めることは、誰にとっても簡単にできることではありません。
しかし、それ以上に難しいことは、どこまで事を進めていたとしても、良くないと判断した時に、前進を止める勇気を持つことです。
14日・佐藤一斎
『私欲の制し難きは、志の立たざるに由る』
その時々の感情に流され、自分だけが良ければいいという欲をおさえることができないのは、目標(自分がなろうとする姿)があやふやで、志(生き方)がしっかりとしていないからです。
(「なりたくない自分」の姿を考えてみることも、目標や生き方を見つけることに役立ちます。)
「どんな大人になりたいか」考えてみよう。 (目標がないと道に迷う)
15日・佐藤一斎
『時時に提撕(ていぜい)し、時時に警覚し、時時に反省し、時時に鞭策す』
ときどきに、(提撕)気持ちを奮い立たせて元気を出し、
ときどきに、(警覚)自分を叱って自覚を持ち、
ときどきに、 反省し、
ときどきに、 (鞭策)自分の心に気合を入れることが必要です。
人間は怠けやすい生き物です。面倒なことや苦手なことほど、後回しになりがちです。
16日・佐藤一斎
『真の己れを以て仮の己れに克つは、天理なり』
真の己れ、とは?
心の奥底にある良心や正直さ、調和を求めるのは、自然な心の動きです。
この” 本来の自分 ”を見失わず、感情や欲望に振り回される” 仮の自分 ”に打ち勝つことは、人としてとても大事なことです。
17日・佐藤一斎
『人は皆一室を洒掃(さいそう)するを知って、一心を洒掃するを知らず』
世の人の多くは、自分の部屋を掃除してきれいにすることは知っています。しかし、自分の心をきれいに洗い清めることは意外と知らずにいるものです。
(素直な気持ちで自分のことをいつも振り返り反省する心を持って、良心に恥じない生き方を求めていきましょう。)
18日・佐藤一斎
『晴天白日は、常に我にあり』
気持ち良く晴れわたった空のように気分が爽快でいられるというのは、
自分の心のありようが本来そうだからなのです。
(この世に悩むようなことなどありません。悩んでいる自分がいるだけです。)
19日・佐藤一斎
「無」や「死」の意味
『無は無より生ぜずして、而も有より生ず。
死は死より、死せずして、而も生より死す
今まで有ったからこそ「ない」という実感が生まれます。
一緒に生きていたということがあったからこそ、「別れ」や「死」ということを実感するのです。
20日・佐藤一斎
佐藤一斎が幕末のかなりの多くの人々に感動を与え、影響を与えられたのであるか?
一切は、1つの教えや考え方にこだわるのではなく、いろいろな学問のいいところを学んでいました。また、弟子を選ぶのではなく、教えを聞きにきた人はどんな人でも受け入れました。こだわりのない広い知識と、誰でも受け入れる広い心を持っていたのです。
『少にして学べば、則ち壮にして為すこと有り。
壮にして学べば、則ち老いて衰えず。
老いて学べば、 則ち死して朽ちず』
若いうちに学んでおけば、大人になった時には、人の役に立つことができます。
大人になって学んでおけば、歳をとってもイキイキとした気持ちでいられます。
歳をとっても学び続ければ、ますますしっかりした考え方や生き方ができて、死んでもその名前や業績が語り継がれます。
どんなことからも、学ぼうとする気持ちを忘れない。
21日・佐藤一斎
『学に志すの士は、当自(まさ)に己を頼むべし。』
何かを学ぼう、勉強しようと心に決め、自分の人格や品性を高めようとする者は、
本当に頼りにするのは他の誰でもなく、自分自身であることを自覚しなくてはなりません。
22日・佐藤一斎
『人は須らく忙裏に間を占め、
苦中に楽を存する工夫を著くべし』
人は忙しい時にこそ、静かな心が持てるように、
また苦しい時にこそ、楽しみの心が持てるように工夫をすべきです。
23日・佐藤一斎
『凡そ事、初起は易く、収結は難し
一技一芸に於(おい)ても亦然り』
何事でも、はじめることは意外と簡単なものですが、自分が納得できるまでやり続けることは難しいことです。
一つの技術や稽古ごとでも、習い始めたのはいいけれど「ここまでできるようになった」と自分で満足できるまで続けることはなかなかできません。
何事も、途中で投げ出さずに、自分がこれでいいと思えるところまでやり抜きましょう。その道の一流になれなくても、自分に自信がつき、つよい人生が送れます。
「一度はじめたことは、自分が納得できるまでやり抜こう」
24日・佐藤一斎
「必ずしも福を干めず。禍無きを以て福となす」
誰もが幸福になることを望むものですが、不幸なことが起こらないこともまた、幸福だと知る必要があります。
「何事もない」こと(無事)も幸せの一つ
25日・佐藤一斎
『古往(こおう)の歴史は、是れ現世界にして、
今来の世界は、是れ活歴史なり』
現在の社会は昔からずっと続いてきている歴史の上に、存在しています。
これからの社会は、今生きている人間にとって、直接体験し、見聞きできる生きた歴史です
26日・佐藤一斎
「視るに目を以てすれば則ち暗く、視るに心を以てすれば則ち明なり」
物事を見る時、目に映っていることだけで理解しようとすると、その本当の姿を理解することはできません。
真実を知りたいと心から願い、心の目で見ようとすることで、物事の真実がやっと見えてくるのです。
27日・佐藤一斎
『彼を知るは、難きに似て易く、己を知るは、易きに似て難し。』
相手のことを知るのは、難しいようで意外と簡単です。
簡単なようで実際のところ一番難しいのは、自分自身を知ることです。